コロ・デュエット製ラインストーンで飾られた金色の二輪の花とエナメル仕上げのリーフのブローチです。
洗練されたエレガンスが薫る魅惑のひと品は計算された美が感じられるラグジュアリーな逸品、卓越した技術力で細部にいたるまで丁寧に作られたフォルムはずっと眺めていたくなるほど美しいバランスでまとめています。また中央に配された赤いラインストーン製のお花の下にはバネがついているため動きに合わせて微妙に揺れます。これはコロを代表するデザイナーのジーン・ヴァッリが製作したコロデュエットの傑作の一つ1938年に発表された「クイヴァリング・カメリア 揺れる椿」と同様の細工です。ブローチの大きさは78mm×43mm、重さ42,3g、ドレスクリップの大きさは各41mm×36mm重さ19,8g、製作年代は1930年後半から40年代の初頭と思われ、コンディションは多少の経年感はありますがヴィンテージとしてのご使用には差し支えがない程度です。お花のクリップ部分にはPAT.1852188の刻印、留め金具にはCoro Duetteの刻印とフレームの特許ナンバーPAT.NO.1798867の刻印がありますがいずれも年代などの詳細は不明です。
なおドレスクリップの金具は先がとがっていますので、開け閉めの際はご注意ください。またドレス(ファー)クリップとしてご利用の際は生地によってはダメージを受ける可能性もありますので自己判断でご使用ください。
コロ・デュエットは、数あるコロ社のブランドの中でもそのクウォリティーと凝ったディディテールでコレクターに人気が高くデュエットの名の通りペアのドレス(ファー)クリップを専用の金具でつなげ、ひとつのブローチとしてもご利用できるコレクターにも人気のシリーズです。
Coro (コロ)
米国有数のジュエリーメーカーとて隆盛を極め一時代を築き上げたコロは、1901年にニューヨークでEmanuel Cohn氏とCarl Rosenberger氏によりCohn & Rosenbergerとして創業し1943年に創立者の頭文字をとり会社名を正式にCOROと変更しました。1924年にAdolph Katz氏がデザインディレクターに就任するとさらなる飛躍が始まり、彼が手掛けた作品は現在でもコレクターズアイテムとして高く評価されています。コロ社のブランドはコロの他にコロクラフト、コロぺガサス、コロスターリング、コロデュエット、ヴァンドーム、フランソワなどがあります。