「ブルー・ラグーン (青いサンゴ礁)」というタイトルで1964年にジュリアナがサラ・コベントリーのために制作したブックピースのイヤリングです。
オーロラ色に煌くマーキスカット3石とラウンド型のブルーラインストーンの美しさを前面に出したキャッチーなデザインからは洗練されたエレガンスが漂いジュリアナらしい華やかなアトモスフィアも魅力のひとつ、スタイリングのお洒落なアクセントになるアイテムです。ブルー・ラグーンはイヤリングの他にブローチがラインアップされていました。イヤリングの大きさは約26mm×30mm、重さ各6,0g、ラインストーンはすべて爪止め仕上げ、コンディションは多少の経年感はありますがほぼ未使用と思われヴィンテージとしてのご使用には差し支えがない程度です。裏にSARAH COVの刻印とイヤリングクリップに対してのデザイン特許PAT.PENDの刻印が入っています。
美しいラインストーンの作品で定評があるDelizza & Elster社 (Juliana)はサラコベントリーでタッチ・オブ・エレガンスとブルー・ラグーンの2シリーズのデザインを手がけ、両シリーズともヴィンテージジュエリーコレクターに人気があります。
Sarah Coventry (サラ・コヴェントリー)
サラ・コヴェントリーはEmmonsの創業者でもあるCharles Stuartの孫娘Sarah Ann Coventryの名前をとり1949年にCharles H. Stuart Co.としてニューヨークで創業、ホームパーティーなどに出向き直接商品を販売し事業を広げ成功を収めましたが時代の波には勝てず1984年に営業を終了、1987年に会社は買収されました。
Juliana / D&E (ジュリアナ)
William De Lizza とHarold Elsterは1947年にDelizza & Elster Company (D&E) を創立、1953年に刻印なしで自社ブランドのアクセサリーの制作をはじめ、1967年から2年間のみJulianaのペーパータグをつけて販売していました。そのためジュリアナ製だと一目で判断することは難しいブランドです。またD&Eはワイス、キャビネス、カーネギー、ホベー、ケネスジェイレーンやクレーマーなど当時の有名コスチュームジュエリーメーカーのアクセサリーも手がけていました。高品質なラインストーンを使いマルチレイヤーで立体感を醸し出した華やかでボリューミー、存在感のあるデザインが特徴で現在も世界中のコレクターを魅了しています。会社は1990年代に終了しましたが、DeLizzaの家族が当時のオリジナルジュエリーの復刻版をいくつか制作しています。