フランスで制作された真鍮色のフレームの中にのどかな風景が描かれた絵画のようなセルロイド製のシーンブローチです。
木々が生い茂るカントリーサイドの道で馬車に乗った赤いコスチュームのレディーがグレートデンのような大きな犬を散歩させている青いコートを着た紳士と話をしているかのようなストーリー性のある描写が素適、二人の関係などいろいろな妄想が膨らみ眺めているだけでも楽しめます。遠近感など全体の描写も上手に表現され、また彩色されたシーンブローチはとてもレアでコレクションとしてもお勧めできる逸品です。大きさは約47mm×37mm、重さ6,1g、シーンブローチはどれも繊細な作りのため経年や使用によるダメージがあるものも多くありますがコンディションはほぼ未使用と思われ、ヴィンテージとしてのご使用には差し支えがない程度だと思います。裏にDEPOSE FRANCEの刻印が入っています。
セルロイド製のシーンブローチは1920年代から30年代にかけてフランスで製作されていたスタイルで、裏にカバーはされていないので洋服の色がブローチに反映しいろいろな背景を楽しむことが出来ます。またブローチピンの受けの部分はチューブを引いて着脱するスタイルになっています。この様式のクラスプは1850年ごろから第二次世界大戦の後まで主にヨーロッパで多く使用されていました