サラ・コベントリー製、「タッチ・オブ・エレガンス」というタイトルで1971年に販売されたダングルスタイルのイヤリングです。
オリーブグリーンのラインストーンが動きに合わせスイングするデザインがアイキャッチーなひと品、金色のフィリグリーがオリーブに映え耳元をエレガントに演出します。イヤリングの大きさは約15mm×30mm、重さ各4,7g、コンディションは多少の経年感はありますがほぼ未使用と思われヴィンテージとしてのご使用には差し支えがない程度です。裏にSARAH COVの刻印があります。タッチ・オブ・エレガンスはコレクターに人気があるDelizza & Elster社 (Juliana)がサラコベントリーのために製作した2つのシリーズのひとつ、ネックレス、イヤリング、ブローチがラインアップされていました。
Sarah Coventry (サラ・コヴェントリー)
サラ・コヴェントリーはEmmonsの創業者でもあるCharles Stuartの孫娘Sarah Ann Coventryの名前をとり1949年にCharles H. Stuart Co.としてニューヨークで創業、ホームパーティーなどに出向き直接商品を販売し事業を広げ成功を収めましたが時代の波には勝てず1984年に営業を終了、1987年に会社は買収されました。
Juliana / D&E (ジュリアナ)
William De Lizza とHarold Elsterは1947年にDelizza & Elster Company (D&E) を創立、1953年に刻印なしで自社ブランドのアクセサリーの制作をはじめ、1967年から2年間のみJulianaのペーパータグをつけて販売していました。そのためジュリアナ製だと一目で判断することは難しいブランドです。またD&Eはワイス、キャビネス、カーネギー、ホベー、ケネスジェイレーンやクレーマーなど当時の有名コスチュームジュエリーメーカーのアクセサリーも手がけていました。高品質なラインストーンを使いマルチレイヤーで立体感を醸し出した華やかでボリューミー、存在感のあるデザインが特徴で現在も世界中のコレクターを魅了しています。会社は1990年代に終了しましたが、DeLizzaの家族が当時のオリジナルジュエリーの復刻版をいくつか制作しています。